日本人で胃がんになる人の割合は、10万人あたり80人前後だと言われています。がんの中でも戦後からつい最近まで、患者数と死亡率の高いものでした。現在は大腸がんが1位になっていますが、まだまだ胃がんは注意が必要です。
幸いなことに、検査や診断方法の向上や治療方法の進歩により、胃がんは早期発見して治療することで治療率の高いがんになっています。「がん」が怖いのは転移があること。ですから、早期に発見するのはその意味でも重要です。
バリウム検査に比べて、内視鏡検査は胃の粘膜を直接観察できるので色調の変化から始まる小さながんでも格段に見つけやすくなります。また、内視鏡検査の場合、X線検査と比べて被ばくのの負担もありません。
新しい内視鏡はファイバーが細くしなやかで、苦しさや痛さはほとんどありません。さらに、検査手法や麻酔のやり方の工夫などにより、とても楽に検査を受けることができます。画像の精度も大きく向上していますので、丁寧に検査を行っても長い時間を要しません。
当クリニックで胃の内視鏡検査を受けた方のほとんどが、「こんなに楽なものだと思わなかった」と驚かれます。遠方(北海道、長野、群馬、静岡、名古屋など)から定期的に検診を受けるために通院されている患者さんもいらっしゃいます。
胃はストレスの影響を大きく受ける臓器です。ちょっとした不調でも悩まれるのはあまりいいことではありません。ぜひ、お気軽にご相談ください。
なお、大腸の内視鏡検査を同じ日に受けることも可能です。お身体の状態にもよりますので、まずはご相談ください。